流行っている髪型が、あなたにとって「美しい」とは限らない

美容室に行くと、

「今これが流行っています」
「今年はこういうカラーが人気です」
「今はこういう質感がトレンドです」

そんな言葉を聞くことがあります。

もちろん、流行を取り入れることは悪いことではありません。

でも、僕は美容師をしていて、ふと思うことがあります。

そもそも、流行っている=美しい、なんでしょうか?


「流行っているから似合う」は、本当にそうなのか

例えば、SNSで見た髪型。

モデルさんがしていると、すごく素敵に見える。

自分もやってみたい。

そう思うのは当然です。

でも実際に自分の髪でやってみると、

「なんか違う……」

となることがあります。

それは、あなたにセンスがないからではありません。

髪質、顔立ち、骨格、年齢、服装、生活スタイル。

全部違うからです。

モデルさんにとっての「美しい」と、
あなたにとっての「美しい」は、同じとは限りません。


僕が大事にしたいのは「普通の美しさ」

美容室では、劇的な変化を求める人ばかりではありません。

むしろ40代以降になると、

「朝、髪がまとまっていてほしい」

「毛先がパサパサして見えないようにしたい」

「白髪が気になりにくくしたい」

「昔みたいなツヤがほしい」

「頑張ってセットしなくても、それなりに見えてほしい」

こういう悩みが増えてきます。

そこで僕が考えるのが、

「特別な美」ではなく「毎日の普通を美しくする」

ということです。


流行を追うより、「自分の基準」を作る

流行は変わります。

今年のトレンドが、来年には古くなることもあります。

でも、

「この髪なら朝が楽」

「この色なら顔色がよく見える」

「この長さなら自分らしくいられる」

という感覚は、流行とは関係ありません。

むしろ僕は、そこに美容室の価値があると思っています。

「流行の髪型にしてください」

ではなく、

「私の場合、どうしたら一番きれいに見えますか?」

と言ってもらえる美容師になりたい。


そして、40代からは「今」だけを見ない

ここが僕が特に大事にしているところです。

40代以降の髪は、昔と同じように扱えばいいとは限りません。

カラーを繰り返したり、縮毛矯正をしたり、アイロンを使ったり。

一つ一つは問題なくても、何年も積み重なることで髪の状態は変わります。

だから、

「今きれいに見えるか」だけではなく、「半年後、1年後もきれいでいられるか」

まで考えて施術したい。

例えば、

  • 今までと同じカラーを繰り返す
  • とりあえずトリートメントをする
  • 広がるから毎回強い縮毛矯正をする

ではなく、

今の髪の状態を見て、必要なものだけを組み合わせる。

これが僕の考える「予防美容」です。


美容室は「流行を買う場所」ではない

もちろん、流行を取り入れることもできます。

ただし、

流行をそのまま持ってくるのではなく、あなたに合わせて翻訳する。

これが美容師の仕事だと思っています。

同じカラーでも、髪の履歴によって薬剤を変える。

同じ縮毛矯正でも、必要な場所と必要でない場所を分ける。

同じトリートメントでも、髪の状態によって必要な処理を変える。

つまり、

メニューを選ぶのではなく、髪の未来から逆算して施術を選ぶ。


「流行り」より「あなたの普通」を大切に。

毎日鏡を見るたびに、

「なんかいいな」

と思える。

美容室に行った直後だけではなく、
1ヶ月後、2ヶ月後にも、

「この髪、扱いやすいな」

と思える。

僕が作りたいのは、そんな髪です。

流行に左右されない。でも、古くも見えない。

その人自身が一番きれいに見えるところを探していく。

それが、僕が考える美容です。


こんな方には、ぜひ一度相談してほしいです

  • 流行の髪型にしても、なんとなく似合わない
  • 昔と同じ髪型なのに、最近しっくりこない
  • 髪のパサつき・うねりが気になる
  • 白髪染めを続けているけど髪の質感が気になる
  • トリートメントをしてもすぐ元に戻る
  • 縮毛矯正を続けることに不安がある
  • 「結局、私の髪には何をしたらいいの?」と思っている

そんな方は、まず髪の状態とこれまでの施術履歴を見せてください。

そこから、

①今の髪の問題②その原因③今必要な施術④これから避けたいこと

を一緒に整理します。

必要ならトリートメント、処理系メニュー、カラー、縮毛矯正などを組み合わせます。

「とりあえず高いメニューをする」のではなく、必要なものを必要なだけ。

それが、長く髪をきれいにするための近道だと考えています。