こんにちは、甲子園口のパズルです。
僕は美容師をしていますが、実は登山が好きで、時間があれば山に登っています。
先日も山から、こんな景色を見てきました。

山の上に立つと、普段生活している場所とはまったく違う環境にいることを実感します。
強い紫外線。
乾燥した空気。
風。
気温の変化。
そして、汗。
山に登っていると、
「人間の身体って、環境の影響をかなり受けるんだな」
と感じます。

そして、これは髪も同じなんですよね。
髪は「傷んだら補修」だけでは足りない
美容室では、
「トリートメントをして髪を補修しましょう」
という話をよくします。
もちろん、それも大切です。
でも僕は、補修することだけではなく、“髪がダメージを受けにくい環境をつくること”が大切なんじゃないかと考えています。
例えば登山でも、
喉が渇いてから水を飲む。
日焼けしてから対策する。
体力がなくなってから休む。
これでは少し遅いですよね。
髪も同じです。
パサパサになってからトリートメントをする。
毛先が切れてからケアをする。
カラーを繰り返して手触りが悪くなってから対策する。
もちろん、それでもケアはできます。
でも、本当はその前から髪を守っておいたほうがいい。
そして僕が考える「普遍的な美」
美容には流行があります。
カラーの色。
髪型。
質感。
スタイリング。
時代によって、好まれるものはどんどん変わります。
でも、その中でずっと変わらないものもあると思っています。
それが、普遍的な美しさです。
例えば、
自然なツヤがある。
髪に適度な柔らかさがある。
清潔感がある。
自分の髪を自分で扱える。
無理をしていないのに、その人らしく似合っている。
こういう美しさは、流行が変わっても価値がなくならない。
僕は美容師として、そこを大切にしたいと思っています。
「今流行っているから、この髪にする」
だけではなく、
10年後に見ても、その人が素敵だと思える髪。
それが僕の考える美容のひとつです。

40代以降は「今」より「未来」を見る
特に40代以降になると、
「昔より髪がまとまらない」
「ツヤが出にくくなった」
「カラーをするとパサつく」
「毛先が硬く感じる」
「髪が細くなった気がする」
という相談が増えてきます。
ここで大切なのは、
「トリートメントをすればいい」という一つの答えにしないこと。
カラーをしているのか。
縮毛矯正をしているのか。
どれくらいの頻度で施術しているのか。
普段アイロンを使うのか。
自宅ではどんなケアをしているのか。
今の髪がどんな状態なのか。
そういったものを全部見ながら、その人に必要な方法を考える。
僕はそれが美容師の仕事だと思っています。
山と髪は、ちょっと似ている
山では、同じ山でも天候によって状況がまったく変わります。
晴れていると歩きやすい。
雨が降れば足元が悪くなる。
風が強ければ体力を奪われる。
気温が変われば身体への負担も変わる。
髪も同じです。
同じカラー剤を使っても、すべての髪が同じ結果になるわけではありません。
髪の状態。
これまでの施術履歴。
年齢による変化。
乾燥。
水分環境。
ダメージ。
一人ひとり条件が違います。
だから、
「このメニューをやれば誰でもキレイになる」
という考え方ではなく、
今の髪を見て、これからどうしていくかを考える。
それが大切だと思っています。
「キレイにする」から「美しくあり続ける」へ
美容室に来たその日だけ、
「めちゃくちゃツヤが出た!」
というのも、もちろん嬉しい。
でも、それだけではなく、
半年後、1年後にも、
「前より髪が扱いやすくなった」
「カラーを続けても以前ほどパサつかない」
「朝のセットが楽になった」
そう感じてもらえることのほうが、僕は価値があると思っています。
だから、僕が考える美容は、
髪に何かを足して、その場だけキレイに見せることだけではありません。
その人の髪が本来持っている美しさをできるだけ損なわず、
これから先も美しくいられる状態をつくっていく。
それが「普遍的な美」につながるんじゃないかと思っています。
流行を追いながら、流行に流されない
もちろん、流行も大切です。
新しい技術も勉強します。
新しい成分も研究します。
カラーや縮毛矯正の方法もアップデートしていきます。
でも、最終的に目指すところは、
「新しいことをすること」ではなく、「その人がずっと美しくいられること」。
流行を取り入れながらも、
その人の髪そのものを大切にする。
今だけではなく、未来を見る。
それが僕の美容師としてのスタンスです。
登山では、頂上だけを見て歩いていると途中でバテます。
ペースを考えて、水分を補給して、天候を見て、無理をしない。
美容も少し似ています。
一度で全部を変えるのではなく、
今の髪に必要なことを見極めて、未来の髪を守る。
そして、流行が変わっても価値が残る、
その人自身の「普遍的な美しさ」を育てていく。
そんな美容を、僕は大切にしていきたいと思っています。
これからは美容の話だけではなく、登山を通して感じたことや、そこから考えた「髪と健康」、そして「美しさ」についても発信していこうと思います。
山に登るたびに、普段とは違う景色を見ることができます。
そして、そのたびに美容についても新しい発見があります。
髪は、今だけキレイにするものではない。
これから先も、その人らしく美しくいるためのもの。
それが、僕の考える美容です。

