突然ですが、
ドラえもんの「スモールライト」って知ってますよね?
「小さくなれ〜!」

……ではありません(笑)
今回の主役は、
オスモライト。
名前がちょっと似ているので、僕の中では勝手に
「髪の中で働くスモールライト」
と呼んでいます。
もちろん、本当に髪を小さくするわけではありません。
でも、これを知ると、
「髪のダメージって、ただ栄養を入れればいいわけじゃないんだ」
ということが、ちょっと見えてきます。
そもそも「オスモライト」って何?
オスモライトは、簡単に言えば
細胞やタンパク質などが、厳しい環境にさらされたときに、その環境を支えるために働く物質のグループ
です。
ここで大事なのは、
「髪に栄養を入れる」だけの話ではない
ということ。
髪の内部では、水分・イオン・タンパク質などが関係しながら、かなり複雑な環境ができています。
カラーや縮毛矯正、パーマ、アイロン、紫外線などが重なると、その環境も変化します。
だから僕は、
「何を入れるか」だけではなく、「髪の中をどんな環境にしておくか」
という考え方が大切なんじゃないかと思っています。
髪は「建物」だと思ってみてください
例えば、髪を家に例えてみます。
タンパク質が柱。
CMCや脂質が壁や断熱材。
水分が空調。
そしてオスモライトは……
その家の環境を安定させる管理人さん。
柱を新しく建てるわけでもない。
壊れた壁を新品に交換するわけでもない。
でも、
「ちょっと乾燥してますよ」
「環境が厳しくなってますよ」
「ここ、安定させておきましょう」
という感じで、髪の中の環境を支える。
そんなイメージです。
だから「髪質改善」という言葉だけでは説明しきれない
美容室では、
「髪質改善」
「補修」
「栄養補給」
という言葉をよく聞きます。
もちろん、これらが悪いわけではありません。
ただ、
髪に何かを足せば、ずっと元気になる。
そんな単純な話でもありません。
特に40代以降の髪は、
- カラーを繰り返している
- 白髪染めをしている
- 縮毛矯正をしている
- 毎日アイロンを使う
- 紫外線を浴びる
- 髪が細くなってきた
- 昔よりパサつきやすい
- 根元はペタッとするのに毛先は乾燥する
など、いくつもの要因が重なっています。
だからこそ、
「何を入れる?」だけではなく、「どうすれば今以上に傷ませにくい?」
という視点が重要になります。
これが僕が考えている予防美容です。
縮毛矯正にも「環境」という考え方
特に面白いのが縮毛矯正。
縮毛矯正は、髪の結合を動かして形を変える技術です。
当然、髪にとっては大きな仕事。
だからこそ、
「薬剤を強くする」
「クセをしっかり伸ばす」
だけではなく、
施術中の髪の環境をどうコントロールするか
という考え方が重要になります。
髪のタンパク質は、熱・pH・薬剤・酸化など、さまざまな条件の影響を受けます。
そこで、
オスモライトなどの“環境を支える成分”
にも注目しています。
「髪を治す魔法の成分」というより、
髪が無理をしすぎないための環境づくり。
この考え方です。
カラーだって同じ
カラーも同じです。
カラー剤にはアルカリや酸化剤など、髪の状態を変化させるための仕組みがあります。
だから、
「カラー=悪」
ではありません。
髪をきれいにするために必要な施術です。
問題は、
その施術を何年、何十回と繰り返したときにどうなるか。
ここなんです。
40代、50代になると、
「昔と同じカラーをしているのに、なんか髪が違う」
と感じる人が増えてきます。
それは、髪が突然ダメになったというより、
これまで積み重ねてきた履歴が、髪に出てきている
と考えたほうが分かりやすいかもしれません。
オスモライトは「スモールライト」ではありません(笑)
ここまで読んで、
「じゃあオスモライトを使えば髪が全部きれいになるん?」
と思った方。
残念ながら、
そんな魔法はありません(笑)
オスモライトは、
「傷んだ髪を新品に戻す魔法」
ではありません。
だから僕は、
オスモライト=修復剤
と単純に考えるより、
「髪の環境を考えるための重要な選択肢」
として考えています。
これからの美容は「足し算」だけじゃない
昔の美容は、
「髪に何かを入れる」
という考え方が中心でした。
タンパク質を入れる。
油分を入れる。
水分を入れる。
コーティングする。
もちろん、それも大切。
でもこれからは、
何を入れるか。
そして、
どういう環境で施術するか。
この両方を見る必要があると思っています。
だから僕が大切にしていること
僕が美容師として目指しているのは、
「今日だけめちゃくちゃ綺麗な髪」
だけではありません。
5年後、10年後にもカラーや縮毛矯正を楽しめる髪。
そのために、
- 髪の履歴を見る
- ダメージの原因を考える
- 薬剤を必要以上に強くしない
- 熱の使い方を考える
- 水分環境を考える
- CMCや脂質など髪の構造を考える
- オスモライトなどの環境サポート成分を考える
こうしたことを組み合わせていきます。
一発で「髪が生まれ変わる」という話ではありません。
むしろ、
毎回の施術で少しずつ未来を変えていく。
それが僕の考える予防美容です。
「今は困ってない」が一番怖い
実は、髪の変化って、
「ある日突然」
ではないことが多いです。
最初は、
「ちょっと乾燥するかな?」
くらい。
そのうち、
「毛先がまとまらない」
「ツヤが出ない」
「カラーの色がすぐ抜ける」
「縮毛矯正したのに毛先が硬い」
「昔より髪が扱いにくい」
となっていきます。
だからこそ、
困ってから修復するのではなく、困る前から施術を設計する。
これが40代からのアンチエイジングヘアには大切だと思っています。
髪にも「環境整備」を
オスモライト。
名前だけ聞くと難しそうですが、
僕はこう考えています。
髪を無理やり変えるのではなく、髪が無理をしすぎない環境をつくる。
それがオスモライトを考える面白さ。
スモールライトみたいに、
「小さくなれ!」
とはいきませんが(笑)
髪の中の世界を少し細かく見ていくと、
今までとは違った美容の見え方がしてきます。
そして、
「髪をきれいにする」から「これからもきれいでいられる髪を設計する」へ。
僕は、これがこれからの美容師の仕事のひとつだと思っています。
こんな方におすすめしたい考え方です
- 40代になって髪質が変わってきた
- 白髪染めを続けている
- 縮毛矯正をしている
- カラーと縮毛矯正の両方をしている
- 毛先が硬くなってきた
- パサつきやすくなった
- 髪にツヤが出にくい
- トリートメントをしても長持ちしない
- 「髪質改善」をしているけど、何をしているのかよく分からない
- 5年後、10年後もカラーや縮毛矯正を楽しみたい
髪の悩みは、今ある症状だけを見るのではなく、
「なぜそうなったのか」
そして
「このまま続けたらどうなるのか」
まで考える。
それが、僕の考えるアンチエイジング美容・予防美容です。
今日の一言
髪を変えるだけが美容じゃない。 髪が変わりにくい環境をつくるのも、美容です。